Daily Archive: 2014年5月14日

5月
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囲碁発祥の地~矢掛

本日午後は、岡山県高等学校囲碁連盟理事会に参加のため岡山に出張です。矢掛町と囲碁には深い関係があるので、副会長を仰せつかっています。
矢掛町内にはなんと【囲碁発祥の地】の石碑があるのです。これは、郷土の偉人吉備真備が、唐から囲碁を持ち帰ったというお話に端を発します。

 

吉備真備公園(矢掛町東三成)   「囲碁発祥の地」 石碑  /  石造りの大碁盤

 

吉備真備は、唐の朝廷に才芸を恐れられ、次々と難題を出されます。当時の日本に伝わっていなかった囲碁で唐の名人と対局させられてしまいます。真備は、阿倍仲麻呂の化身である鬼から、囲碁で打ち負かして殺そうとする朝廷のたくらみを聞かされます。真備は、囲碁ができません。鬼から、即席の指導を受けました。大接戦となったが、終盤になって真備の陣地が少し足りません。そこで真備はすきを見て、名人に取られた黒石一つを口からのみ込んで、逆転勝ちします。そこで朝廷は真備に下剤をのませたが、真備は術を用いて石を腹から出しませんでした。唐の皇帝玄宗も負けを認め、真備の帰国を認めたというお話です。めでたし。めでたし。     ・・・ずるはいけませんねぇ。

これらのエピソードは、ボストン美術館所蔵の「吉備大臣入唐絵巻」にも描かれています。

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