Monthly Archive: 4月 2015

4月
22

ESDの今後の方向性

岡山市は、ESDの今後の方向性について基本構想案をまとめました。それに対して山陽新聞は「岡山のESD 目指す姿を具体化せねば」と4月22日の社説で論説しています。

ESDとは、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)の頭文字を取ったものです。

地球規模の環境破壊や、エネルギーや水などの資源保全が問題化されている現代において、人類が現在の生活レベルを維持しつつ、次世代も含む全ての人々により質の高い生活をもたらすことができる状態での開発を目指すことが重要な課題となっています。このため、個人個人のレベルで地球上の資源の有限性を認識するとともに、自らの考えを持って、新しい社会秩序を作り上げていく、地球的な視野を持つ市民を育成するための教育に期待が寄せられています。「持続可能な開発」を進めていくために、あらゆる領域から、学校教育、学校外教育を問わず、国際機関、各国政府、NGO、企業等あらゆる主体間で連携を図りながら、教育・啓発活動を推進する必要があります。この教育の範囲とは、環境、福祉、平和、開発、ジェンダー、子どもの人権教育、国際理解教育、貧困撲滅、識字、エイズ、紛争防止教育など多岐にわたるものです。

矢掛高校のESDについては、昨年10月岡山国際交流センターで開かれた環境省後援全国高校生ESDシンポジウムで、本校生徒会がプレゼンテーションしていますが、これが大変よくまとまっていて、私自身も「目からうろこ」の部分がありましたので抜粋して紹介します。

「環境学習」と「地域連携」の二つの特徴的な活動をもとに、矢掛高校は2008年から「ユネスコスクール」にも加盟しました。ユネスコスクールに加盟してからは、他のユネスコスクールとの情報交換や交流活動の機会も増え、他校から刺激を受けたり、他校の良い取り組みを参考にさせてもらったりすることも増えました。
今まさに、私たちの友人たちは、一か月後に迫った「ユネスコESD世界会議」の準備を他校と連携しながらやっており、今日も多くの生徒が準備の最終打ち合わせに行っています。
私たちがこうした学習活動を通して、「持続可能な未来」をどうやって作ろうとしているのかということについて、簡単に説明していきたいと思います。

まずは、「人間と自然」の持続可能性についてです。
田舎町の私たちの地域には沢山の「自然」がありますが、しかしそれを放っておくとたちまち草はボウボウに伸び、田畑は荒れ放題になります。適度に「自然」を整備したり、保護したりしながら、バランスよく環境を整えていかなければなりません。そこで私たちは町の農家の方に協力してもらい、その「自然」との適度な関わり方を教えてもらっています。干し柿農家で柿の手入れの仕方を教えてもらったり、稲刈りの体験をさせてもらったりしています。子どもたちと一緒に魚とりをしながら、「自然」との付き合い方を体験することもあります。また、矢掛高校には絶滅危惧種の「スイゲンゼニタナゴ」も生息しており、これを保護・繁殖させるのも「人間と自然」の持続可能性を考えるよい機会になっています。

二番目に考えるのは「人間と社会」に関する持続可能性です。「自然」を切り拓いて「社会」を作ってきた私たちは、その「社会」の問題も解決していかなければならないと思います。毎年夏に瀬戸内海の白石島というところで私たちは環境学習合宿をしているのですが、そこの海岸を清掃してみると「海外」からの漂着ゴミが山のように集まり、こんなところにも外国との接点があるのかと驚きます。「グローバル社会」の影響がこんなところにも見えてきます。またエネルギー問題を考えるために発電所などを見学してみると、私たちの暮らしがどんなに莫大な「エネルギー」を消費しているのかということに、改めて気づかされます。また、そうした大量消費・大量廃棄の「社会」に対して、私たちは何をしていけばいいのかということを考えることも大切です。私たち生徒会が特に進めているのは、「ペットボトル」やその「キャップ」の分別回収とそのリサイクルです。小さなことからコツコツとやっていき、「社会」に貢献できれば良いと思っています。

そして、「自然」や「社会」の中で暮らす「人間」同士のつながりというものも大切です。
先ほどお話しした「やかげ学」では、様々な世代の方と交流しながら、地域の知恵や技術を教えてもらえる機会もあります。矢掛町のいろいろな地域イベントに参加することで、日ごろ知り合うことができないような人々から刺激をもらうこともあります。

また、ユネスコスクールを通じて、国内はもとより海外の高校生と交流できることは、同世代の人たちの考えがいろいろ分かってとても勉強になります。
「自然」、「社会」、「人間」がうまく調和しながら、私たちは「持続可能な未来」を作っていかなければなりませんが、高校生の今、私たちにできることが何なのかを考えて実践していくことが、私たち生徒会の活動の大きな課題でもあります。

 

 

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4月
21

校舎新築工事開始

いよいよ校舎新築工事開始です。正式の工事名は

県立矢掛高校特別教室棟新築工事

県立矢掛高校特別教室棟解体工事

県立矢掛高校高妻会館耐震補強工事

です。

皆様方にご迷惑をおかけいたします。よろしくお願いします。

 

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4月
20

練習試合の結果

4月19日(日)に野球部が倉敷工業高校と春季県大会にむけた最後の練習試合を行いました。

    2 ― 0 勝ち  詳しくはこちらから

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 この調子で県大会でも頑張れ野球部。ご声援よろしくお願いいたします。

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4月
20

平成27年度学校経営計画

矢掛高校は、明治35年に県内4番目の旧制中学校として開校された岡山県立矢掛中学校以来の伝統を受け継ぐ歴史ある学校である。平成20年からユネスコスクールとしてESD「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)」に取り組んでおり、平成23年には、第1回ユネスコスクールESD大賞高等学校賞を受賞している。

伝統に甘んじているだけでは持続発展はない。常に状況を把握分析し、的確に判断し、戦略的に行動することが求められる。また、自らの考えを持って、新しい社会秩序を作り上げていく、地球的な視野を持つ市民を育成するための教育に期待が寄せられている。地球的な視野を保って地域の活動に参加すること、あるいは地域の地道な活動を通して身につけた手法や能力をより広い状況の中で発揮できるようになること。それが矢掛高校の目指すESDである。

 

矢掛高校は、【地域を支え 地域に支えられる高校】でありたいと考えている。校歌に歌われる小田川のせせらぎ。小田川流域こそが本校の「地域」である。豊かな小田川の中流にある矢掛の地は、小田川流域を後背地として栄えてきたのである。平成18年に改正された教育基本法には「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」の規定が新設された。「地域を支え 地域に支えられる学校」こそが、これを具現化するものである。過疎化・少子化が進む中山間部では、高校生は戦力である。地域に積極的に進出することで、地域が活性化するとともに高校生自身もキャリアを身につけ、自らの進路実現に資する。そのような「Win-Winの関係」を構築していくことが、地域を支える人材を育てるために最重要であると考える。

学ぶとは、過去から現在に至る人類の営みを体系的に追体験することである。人間が社会的人間へと成熟する上で欠かせないこのプロセスでは、謙虚さが求められる。常に課題意識を持って、積極的に問いかけていくことを望んでいる。本校の校訓『至誠力行』とは「真心を尽くして、自らなすべきことを一心に行う」という意味である。明確な目標をもって日々を送り、その目標を達成するために自らできることは何かを考え行動していくことを求める。

P.F.ドラッカー 『非営利組織の経営』

意図では山は動かない。山を動かすのはブルドーザーである。ミッションとプランは意図にすぎない。戦略がブルドーザーである。戦略が山を動かす。

イノベーションを行えるようになるための大前提が、変化は脅威ではないとの認識である。変化は機会である。その上われわれは変化をどこに見つけるべきかを知っている。

リーダーにとって最も重要な仕事は、危機の到来を予期することである。回避するためでなく備えるためである。危機がくるまで待つことは責任の放棄である。暴風雨を予期し、先手を打たなければならない。

何かを加えたら何かを廃棄しなければならない。常に、最も役に立つものはなにか、あまり役に立たなくなったものは何か、意義を失ったものは何かを検討していかなければならない。

人の手になるものはすべて陳腐化する。

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4月
17

イノベーション

経済レポート様の取材を受け、4月20日号に掲載していただきました。ありがとうございます。

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4月
16

4人の善行少年を顕彰

4月15日下校時、中学生が自転車ごと道路から水田に転落したところを目撃した本校1年男子4人が、ただちに救助、水田から引き上げる生徒、中学校に電話を入れる生徒、介抱する生徒と、抜群のチームワークで中学校の先生が駆けつけるまで中学生を保護していました。まっさらの制服が汚れることも気にせず沈着冷静な行動に対して、中学校の先生から矢掛高校にお礼の電話があり、分かりました。

早速わかば賞の申請をしたいと考えています。

 

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4月
15

「やかげ学」に妹が

本校で普通科探究コース・総合コース、地域ビジネス科がスタートして5年目を迎えます。一人一人の生徒によりきめ細やかな指導が可能なシステムを構築し、各コースで柱となる目標と特色ある取組を設けています。総合コースでは、学校設定教科として平成22年度から「やかげ学」を開設しました。「やかげ学」は、学校設定教科「環境」の中から、地域との連携やボランティア活動の部分を分化・発展させた教科として位置づけ、地域での活動体験を通して、達成感や充実感を持たせるとともに、自己の進路を模索する活動に結びつけることをめざしています。
「やかげ学」は、矢掛町と本校が協定を結び、矢掛町の施設において本校総合コース生徒が職場実習を体験する学校設定教科で、毎週木曜日の午後に実施しています。2年の「やかげ学Ⅰ」から3年の「やかげ学Ⅱ」にかけての2年間学習します。「やかげ学Ⅰ」は7月まで、矢掛町についての講義を中心に学習し、9月から実習を行います。「やかげ学Ⅱ」では、7月まで実習を行い、9月から活動のまとめとプレゼンテーションの準備を行い、最後に施設の方や地域の方、中学生を対象に報告会を実施し、活動を終えます。
地域との連携を重視した様々な形態の学習活動を通して、他者との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「かかわり」「つながり」の重要性を理解する。また社会に積極的に寄与する能力を育成し、持続可能な社会が実現できるような価値観と態度を養うことを目的としています。「持続発展教育(ESD)」を視野に、単なる地域貢献活動にとどまらず、持続可能な社会の担い手を育成していきます。
本年度第1回の「やかげ学」は、4月16日(木)から開始です。2年生は1学期座学をします。3年生は実習後半のスタートです。

取組の特色
①矢掛町、矢掛町教育委員会と協定を結び、地域と密接に連携した活動である。
②「矢掛町とは」の講義の講師はすべて矢掛町の職員による出前講座である。
③1年間(2学年にわたって)約30回という長期間にわたって実習を行う。
④評価基準に基づき各施設で生徒の活動状況を観察して評価してもらう。
⑤本校生徒への効果だけでなく、受入施設側にも効果が期待できる活動である。(win-winの関係)
⑥やかげ文化センターで報告会を実施し、地域の方や中学生にも活動を知ってもらう。

そして、本年度は、茨城県立筑波高等学校が、「やかげ学」を参考に「つくばね学」を立ち上げました。本校に何度も県外視察に来られ、ノウハウを研修されました。「つくばね学」の成功をお祈りします。

pdfはこちらから

Earthrise02

 

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4月
14

矢掛の花

高妻山ハイクは雨のため中止。満開の梨の花の中を歩くはずでしたが残念。

この季節、矢掛では様々な花が咲き乱れます。休日には地域住民による花祭りが開催されます。

圀勝寺 椿祭

 

吉祥寺 海棠祭

 

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4月
13

「いじめの防止等のための基本的な方針」の策定

岡山県では、「いじめ防止対策推進法」を受けて策定された国の「いじめの防止等のための基本的な方針」を参考に、「岡山県いじめ問題対策基本方針」を策定しました。
矢掛高校では「いじめの防止等のための基本的な方針」「岡山県いじめ問題対策基本方針」に基づき、「岡山県立矢掛高等学校いじめ防止基本方針」を平成26年度当初に策定しました。
いじめは、いじめられた生徒の教育を受ける権利を著しく侵害します。心身の健全な成長や人格の形成に重大な影響を与えるだけではありません。生命や身体に重大な危険を生じさせるおそれのある絶対に許されない行為なのです。どの生徒にも、どの学校にも起こり得ることを認識して、対策を講じる必要があります。
高校生になると、ある程度個人が確立されるため、周りに流されて集団で一人をいじめるような行為は減少します。一方で、携帯電話等を介してのSNSなどへの誹謗中傷の書き込みなどのネット上のいじめなど、いじめの方法や内容が巧妙化し、多様化するといわれています。
矢掛高校では、学校全体で早期発見に取り組むとともに、万一発生した場合には適切・迅速に対応してまいります。そのために「いじめ対策委員会」を組織しています。この委員会が中心になり、いじめ防止の研修の企画や早期発見のためのアンケート調査等に取り組み、「いじめ事象」に対応していきます。教員が日頃から生徒との信頼関係の構築に努め、生徒が「いじめ」を訴えやすい体制を整えることが大切です。担任・副担任を中心に、日々の教育活動を通して生徒の変化に絶えず気を配り、生徒の課題を早期に発見するように努め、生徒の情報は全教員が共有するようにしています。

本年度、生徒課の重点目標は、いじめの事前防止と携帯電話・SNSの適切な使用です。

また、生徒・保護者対象のカウンセリングを実施します。積極的に活用してください。

カウンセリングの日程

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4月
12

練習試合の結果

4月12日(日)に野球部が広島大学付属福山高校と広島県立広島高校グラウンドにて練習試合を行いました。

    2 ― 5 負け 詳しくはこちらから

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 今シーズンの初戦は見事な勝利でした。今シーズンもご声援よろしくお願いいたします。

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