Daily Archive: 2015年4月8日

4月
08

入学式

本日、平成27年度岡山県立矢掛高等学校入学式を挙行いたしました。雨もあがり、矢掛高校の象徴である白塀越しの桜も満開です。すこし寒いですが、すがすがしい春の朝を迎えました。

入学式式辞

桜花 散りぬる風のなごりには 水なき空に 波ぞ立ちける
本日、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、平成二十七年度岡山県立矢掛高等学校入学式を挙行できますことに心よりお礼申し上げます。
新入生諸君、入学おめでとう。一日も早く高校生活に慣れ、充実した生活を送ってくれることを願います。この高校時代をよりよく生きるために、次の三つのことを求めます。
一つは、「規律ある行動をする」ことです。私たち一人ひとりの自由や幸せを維持するため、規律を守ることは人類が作り出した知恵であります。学校は社会の縮図です。本校における規律ある高校生活を通して、思いやりのある、誠実な人間として成長することを望みます。
二つには、「学ぼうとする心を継続する」ことです。学ぶとは、過去から現在に至る人類の営みを体系的に追体験することです。人間が社会的人間へと成熟する上で欠かせないこのプロセスでは、謙虚さが求められます。常に課題意識を持って、積極的に問いかけていくことを望みます。
三つに、「志を高く持つ」ということです。本校の校訓『至誠力行』とは「真心を尽くして、自らなすべきことを一心に行う」という意味です。明確な目標をもって日々を送らなければなりません。その目標を達成するために、自らできることは何かを考え行動していくことを望みます。
矢掛高校にとって矢掛の町は「大きな教室」です。積極的に地域に出て行き,地域の方々と共に活動します。それを通して、自らの未来を見つけ進路選択に役立てるのです。

年年歳歳花相似 歳歳年年人不同
未来は君たちの手の中にあるが、それを形にするには、あまりにも三年間は短い。さあ、たった今から矢掛高校の一員として着実な歩みを始めなさい。
保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。今日から三年間、私たち教職員は、お子様の教育に責任をもってあたってまいります。子どもたちの健やかな成長には、学校、家庭、地域の連携が不可欠です。一層のご支援をお願い申し上げます。
最後になりましたが、北校舎を取り壊し新築する工事を始めました。岡山県で初めての県産材による木造校舎です。耐震耐火に優れた工法を用い、最新の整備を備えた理科室となります。本年度中に完成する予定です。ご期待ください。
新入生諸君が、三年間の高校生活の中で心身共に大きく成長していくことを期待し、式辞といたします。

平成二十七年四月八日
岡山県立矢掛高等学校 校長 川上 公一

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