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10月
30

授業研究①プロジェクト型・課題解決型の授業 

30日第1校時、地域ビジネス科1年ビジネス基礎の授業研究を行いました。

「各グループで株式会社を設立し、実際にプレゼンを行い、出資者を募る」ことを通して株式会社の仕組みを理解するという、【プロジェクト型】【課題解決型】の授業です。課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習を「アクティブ・ラーニング」といい、高校・大学でも積極的に取り入れていく方向にあります。

魅力ある商品・アイデア・サービスを開発したり、社会的に信頼される企業理念をもって起業したりしている企業には、出資者が興味を持ち出資を行う。そのことにより株式会社が発展することを確認します。

この授業では、アクティブ・ラーニングとしての一定のスタイルを見ることができました。他教科の授業にも参考になると思います。

 

本時の目標を明示する。

グループをつくる。

グループで話し合い、方略を立てる。<P>

プレゼンテーションする。<D>

疑似通貨を用いて有望な商品を開発した会社に投資する。学習者による相互評価の段階です。<C>

自己評価をして、自分たちの方略を振り返り、新たな方略を考える。<A>

 

このように、アクティブ・ラーニングは、マネジメントの視点で見ると、1時間の授業の中でPDCAのサイクルを回すことなのです。

 

11月20日諮問「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」では、アクティブ・ラーニングを大きく取り上げています。(26文科初第852号)

 

「何を教えるか」という知識の質や量の改善はもちろんのこと,「どのように学ぶか」という,学びの質や深まりを重視することが必要であり,課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や,そのための指導の方法等を充実させていく必要があります。こうした学習・指導方法は,知識・技能を定着させる上でも,また,子供たちの学習意欲を高める上でも効果的であることが,これまでの実践の成果から指摘されています。

 

○ 育成すべき資質・能力を確実に育むための学習・指導方法はどうあるべきか。その際,特に,現行学習指導要領で示されている言語活動や探究的な学習活動,社会とのつながりをより意識した体験的な活動等の成果や,ICTを活用した指導の現状等を踏まえつつ,今後の「アクティブ・ラーニング」の具体的な在り方についてどのように考えるか。また,そうした学びを充実させていくため,学習指導要領等において学習・指導方法をどのように教育内容と関連付けて示していくべきか。

○ 育成すべき資質・能力を子供たちに確実に育む観点から,学習評価の在り方についてどのような改善が必要か。その際,特に,「アクティブ・ラーニング」等のプロセスを通じて表れる子供たちの学習成果をどのような方法で把握し,評価していくことができるか。

 

【アクティブ・ラーニング】教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

(文部科学省 用語集)

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