Monthly Archive: 6月 2014
1945年6月29日、岡山市街地は午前2時43分から午前4時7分までの1時間24分にわたって、アメリカ軍による大規模な空襲を受けました。ティニアン島を飛び立ったB29は、138機。約883トンの焼夷弾が投下され、市街地の約63%が焦土と化し、1,737人以上の犠牲者が出ました。
岡山シティミュージアムでは毎年岡山戦災の記録と写真展を開催しており、今年も下の日程で開催されます。
「第37回 岡山戦災の記録と写真展 戦争の中の岡山市民の備え」開催
開催期間:6月19日(木)から7月6日(日)まで
開催場所:岡山シティミュージアム4階展示室
岡山市内には今でも当時の空襲の跡が見られます。
岡山市webページ「市内に残る戦災の遺跡」
岡山城の天守閣は慶長2年(1597年)に竣工、その外観から烏城または金烏城とも呼ばれ、戦災前は国宝に指定されていました。
昭和20年(1945年)6月29日未明の岡山大空襲により市街地は焼け野原となり、天守閣は焼失、天守台の石垣も焼けて赤く変色してしまいました。
その後、天守閣は再建され、石垣も一部が修復されたものの、今も焼けて変色したままであり、空襲の激しさを伝えています。
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矢掛町江良の貴布禰神社に、興味深い算額があります。
(矢掛町教育委員会)
算額とは、江戸時代の日本で、額や絵馬に数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したものです。数学の問題が解けたことを神仏に感謝し、ますます勉学に励むことを祈念して奉納されました。
やがて、人びとの集まる神社仏閣を数学の問題の発表の場として、難問や、問題だけを書いて解答を付けずに奉納するものも現れてきました。
「私は、こんな難しい問題が解けた。他に解ける人はいるかい?」という自慢話・自己PRとなってきたのです。当然それを見て解答や、さらに難しい関連問題を再び算額にして奉納するようになったのです。
江戸時代後期、貴布禰神社に奉納された算額は、矢掛町の重要文化財となっています。
2問出されています。「球に内接する複数個の球」と「円に内接する複数の円」です。円の問題は次のような問題です。
答えの「五箇平方商加三箇以除外円径」ってわかりますか。
三平方の定理を使って解いてみました。
佐伯文具店 佐伯健次郎氏が所有する史料を元に研究しています。
このような素材をもとに、7月25日のオープンスクールで中学生対象の公開授業をします。
参考文献:岡山の算額 編集者:山川芳一
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矢掛中学校から、矢掛高校までの道路を「自転車マナーロード」に指定し、自転車の交通マナーの向上と交通ルールの徹底を指導しようという取組が始まります。6月25日には、登校時に町民課・教育委員会・補導協議会・井原警察署矢掛幹部派出所・矢掛中学校及び矢掛高校で自転車通行指導の社会実験を実施しました。
多くの生徒がきちんと通行できています。またきちんとあいさつもできます。
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「流学日記」岩本 悠
息子が大学卒業時の荷物、段ボール箱に入れたままでしたが、片付けようとしていたら、一冊の文庫本が目に止まりました。「流学日記」岩本悠。現在島根県立隠岐島前高校のコーディネーターをされています。本校でも、彼の手法を取り入れようと学校視察に行くなどの研修を行っています。平成24年度には、矢掛町と共同でやかげ文化センターにお迎えし講演会も実施しています。
20歳のときに東京学芸大学を休学し、1年間世界を流学しています。そのときに書いた文章が出版され、幻冬舎から文庫本になっています。
その中に心に残る文章がありました。
---以下引用---
CかSか
ラオス・ルアンプラバン。
子どもたちと相撲をとって遊んでいると、通りかかったおじさんに声をかけられる。どうも近くの学校で先生をやっている人らしく、話し込んでいるうちに、その人のクラスで英語を教えることになった。僕の英語はかなりひどかったが、その先生の英語もそれに負けず劣らずさらにひどかったからだろう。
初日、ドキドキしながら教室に入ると子どもたちの視線がいっせいに集まる。
みんな、初めて見る外国人の先生に緊張しながらも目を輝かせている。簡単な自己紹介の後、さっそく教科書を開く、そして、
「Repeat after me.」
お~、自分の発した一言に自分で感動してしまった。
俺もついに他人様にモノを教える立場になったのか…それもよそ様の国で。
「I play soccer in the park.」
「I PLAY SOCCER IN THE PARK.」
お~、元気な声が返ってくる。再び感動である。
机の間を見回るときなど、背筋がピンと伸びている自分。とても教師らしい姿に酔う。
質問の手が上がった。指差す。自転車を英語でなんというかという質問だ。それきた、とばかりに黒板に向かう。「B」と書いて手が止まる。次はIだったかYだったか…その次はC、いやSだっけ…。
黒板に向かったまま動けなくなった。IかYかEかCか。アルファベットが頭をめぐる。血が昇る。黒板と向き合ったままの時間が重く長い。苦し紛れに振り返り、笑ってごまかしながらバッグの中の辞書に手を伸ばす。バッグを探る僕をいぶかしげに見つめる子どもたちの眼差しが痛い。そして辞書を繰りながらふと思う。
何でおれは単語を調べることをこんなに恥ずかしがってんだろう。
「先生」という肩書きをちょっともらっただけで、急に偉い賢者にでもなった気になっていた自分。学ぶ楽しさや自ら探究する至誠を教えていくのが教師のはずなのに、その先生が知らないことを恥じね調べることをためらっていて、どうして学ぶ喜びが子どもたちに伝わるんだ。
「学ぶ姿勢」は口で教えられるモノじゃない。その姿勢を見せることで子どもたちが学び取っていくモノだ。
そう思うとふっきれ、子どもたちの前で堂々と辞書を繰ってやった。bicycleのつづりを見つけたときには思わずニカーと笑みがもれてしまう。
基本英単語一つに感動する英語の先生がいたっていいじゃないか。
先生は偉くなくていい。答えを知らなくていい。答えを教えるのではなく答えは自分で探すものだと教えればいいのだから。
教師の姿勢を教えてくれたbicycleのつづりを僕は一生忘れない。
--引用ここまで--
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6月22日(日)、第38会岡山県囲碁選手権大会で、本校の2年の 谷 開斗 さんが、4位入賞を果たしました。
私も副会長として、閉会式で表彰をしましたので、自校の生徒に表彰状とトロフィーを渡すことができ、大変うれしかったです。
閉会式後「次はもっと上位をめざします。」という力強い言葉。期待しています。
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6月20日平成26年度第1回学校評議員会および学校関係者評価委員会を開催しました。
- 学校経営計画書について (校 長)
- 具体的な学校経営目標・計画について (教務課・生徒課・進路課)
- 授業改革について
- 平成27年度教科書選定について
- 学校評価について
学校計画書についてのプレゼンテーションです。
「学力向上への組織的取組を継続できる学校」について、小山委員から、「組織は設立した時点から形骸化が始まる、継続させるためには不断の努力が必要である」との指摘を頂きました。継続させるためにはPDCAサイクルの確立が不可欠です。肝に銘じました。
楢崎委員からは、町との連携、コミュニティスクールについてのご意見を頂きました。
石井委員からは、地域貢献活動についての賞賛のご意見を頂きました。
本年度から新たに学校評議員を委嘱しました繁森委員からは、民間企業経営者の視点から学校経営について適切なご助言を頂きました。
ありがとうございました。
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1年生にとっては最初の大舞台、3年生にとってはラストの花道をかざる行事に出演してきました。
場所は倉敷市民会館。トップバッターをかざりました。
2年生はこのあとすぐ期末考査。しかし、そのあとは楽しみな修学旅行!
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6月19日7校時、国語科授業研究を行いました。題材は「苔の衣」。古典です。「文法(特に識別)・重要単語に留意して、本文を正確に口語訳する」ことを目標にしています。
この授業研究には、県立玉島高校から尾崎指導教諭を助言者としてお迎えしました。
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先生方の努力で、矢掛高校生徒募集パンフレットが完成しました。
早速各中学校で配布です。
【クリックすると全ページ見ることができます。】
今年のキャッチコピーは「伸びる私 伸ばしたい私が そこにいる。」です。いかがでしょう。
あわせて、新しいロゴマークもできました。
「次の100年を目指して Aiming for the next 100 years」
持続発展を継続しつつ、矢掛高校は新しい100年をめざしていきます。
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何語を話しているかこの二人。わかりますか。
矢掛高校にも国際化の嵐が。
アンニョンハセヨ~
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11月に岡山市で開催される「ESDに関するユネスコ世界会議」が、目前に迫ってきました。会議をPRするために「ESDの散歩道」がJR岡山駅南地下道で始まりました。世界大会の会場となるホテルグランビア岡山の地下にあたります。
岡山駅から新しくできるショッピングモールに続く地下道の両側のショーケースで世界会議をPRする展示をしています。県内の学校やプロジェクト参加団体などが行っている環境保護や国際交流などの活動を紹介しています。展示は、6月17日から11月10日までです。
本校の活動も紹介させていただいています。内容は、環境教育・地域貢献活動・国際交流など多岐にわたっています。
Earthrise10
矢掛町役場にも『ミニESDの散歩道』ができました。
当地では、「持続発展」という言葉が、ごく普通に日常的に使われるようになってきました。
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岡山県ケーブルテレビネットワーク共同制作の「あちこち岡山」で、本校3年河上滉一さんが紹介されました。
ユネスコ協会「ESD作文コンテスト」で入選した河上さんが、副賞として参加した「ドイツ・フランス研修」についての報告会の様子を中心に、彼が取り組んでいる川面幼稚園での「やかげ学」の活動などを5分間にまとめてくれています。
本校の取り組んでいるESDについて的確にまとめられているので脱帽です。ESDを地域に広めるのには、まずもって地域メディアが積極的に広報啓発していただくことが大切です。矢掛放送様との連携協働は大変順調です。
高校生がボランティアやまちの仕事のお手伝いを通じて、いかに地域を支えることができるのかを作文に書いた河上さんは、ドイツやフランスの高校生達との交流の中で、世界の高校生達が行っている地域貢献について貴重な勉強をしてきたそうです。すごいのは、本校で取り組んでいる「やかげ学」を中心にパリのユネスコ本部でプレゼンテーションし、絶賛されたということです。もちろん英語で。ビデオでみても的確な発音には感激です。
そして、その成果は、研修報告会を通して矢掛高校全体で共有することができました。
「かわかみこういち」、彼は校長と同姓同名なのです。(漢字は違いますが・・・) 彼の卒業証書は、中学校も高校も、上も下も「かわかみこういち」。中学校時代から知っている私にとって、サッカー小僧の大きな成長に感無量です。
パリのユネスコ本部でのプレゼンテーション、研修報告会でも、河上さんは次のようにまとめて締めくくっています。
「やかげ学を通じ、持続発展可能な社会のためにできること---。こどもたちと触れあい関わり続けていくこと。その園児が『大きくなったら、河上先生のようになりたい』と考えてくれること。私の夢は園児たちが大きくなって矢掛高校に入学し、やかげ学の活動をしてくれることです。それが持続発展の一歩になると考えています。私たちは未来に自分たちの考えを受け渡す必要がある。それが私たちの考えるESDです。」(原スピーチは英語)
恐れ入りました。
Earthrise09
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毎月第3日曜日に矢掛駅で行われる『井原線で得得市』にサイエンス部が参加し、化学実験教室を開きました。
今回は紫外線発色ビーズを使ったブレスレット作りを行いました。紫外線ビーズは、太陽光が当たらない状態では白色ですが、太陽光に含まれる紫外線が当たると色が変化する不思議なビーズです。紫外線が強いと色がより濃くなります。また、太陽光を当てないともとの白色のビーズに戻ります。これは紫外線によって表面の構造が変化し、光の反射率が変わるためです。
7、8月はお休みします。次回は9月に参加する予定です。
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平成26年度の第1回授業研究期間を6月9日から6月20日で実施しています。
第4校時 山口先生が3年D組でマーケティングの授業研究を行いました。本字の目標は「売り上げを増加させるための店舗販売戦略」を理解することです。
(売上高)=(来店客数)*(客単価) です。
来客数を増やすためにはどうすればいいか。1パック7円の卵【1000円以上お買い上げのお客様先着2000名限り】を例に考えます。
客単価を増やすためにはどうすればいいか。コンビニやスーパーの棚配列をみんなで話し合いながら考えていきます。
「戦略をもって販売することが、売上高増加につながる」ことを確認しました。これは、生徒募集と同じですね。
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平成26年度の第1回授業研究期間を6月9日から6月20日で実施しています。
第5校時 仮谷先生が数学科の授業研究を行いました。
空間ベクトル(座標空間における図形)の内容です。
授業の工夫は、ICTを活用し、点を連続的に動かし、問題解決を図るというものです。
集中して真剣に取り組む生徒の姿は、すてきです。昼食後の5時間目とはいえ、全員必死です。素晴らしい。
かつて、1990年代、清水克彦氏、垣花京子氏が、フランスグルノーブル大学から作図ツールCabri-geometryを導入しました。私は、それを授業に取り込む実践研究を続けておりました。同時期、同世代である愛知教育大学の飯島康之氏が作図ツールGCを、大阪教育大学付属池田高校の友田勝久氏がグラフツールGrapesを開発し、ネット上でフリーソフトとして配布を始めていました。
その当時、日本数学教育学会論文発表会では、テクノロジは,なんと数学教育史とおなじ分科会でした。徹底的に批判され落ち込んでいたとき、高専の先生が、なぐさめてくれ「それでも地球は回っている」と言ってくれたことも懐かしい思い出です。
今回使用したのはグラフツールGrapesです。点がどの位置に来たとき、三角形の最大値をとるか。本当によく分かります。2次元で考察した手法を3次元に拡張していきます。3D-grapesを使います。
久しぶりに数学をした1時間でした。
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