和気閑谷高校で開かれた教育研修会に参加しました。島根県立隠岐島前高校魅力化プロジェクト教育ディレクターの藤岡慎二氏の講演「地域との協働による高校改革 高校の魅力化×地域の活性化 隠岐島前高校魅力化プロジェクトの実例」です。島根県隠岐隠岐島前地域の唯一の高校が隠岐島前高校です。
高度成長時代、島の若者の多くは進学・就職のために都市部へ流出しました。そのため人口も、平成20年には6,000人を切り50年で半分以下になりました。高齢化率は約40%で、出生数も年30人程度という超少子高齢地域です。島外の高校への進学と少子化のため、平成10年頃には70 人程度いた島前高校の入学者数が平成20 年度には半分以下の28人に激減し、統廃合の危機に直面しました。
こうした学校と地域の危機に対して、子どもが「行きたい」、親が「行かせたい」、地域住民が「この学校を活かしていきたい」と思うような魅力ある高校づくりを通して、魅力ある持続可能な地域づくりを目指す「島前高校魅力化プロジェクト」が始まったのです。


島にいると大学進学に不利という常識が根深く進学希望の生徒は、中学卒業時に「本土」の高校へと出て行きました。
そこで、今まで弱みだと見られてきた「小規模」ということを、「一人一人に手厚い指導が可能な少人数制という“強み”」と捉え直し、超少人数指導と充実した個別指導で夢に向けた進路の実現を目指したのです。
地域-高校連携型公営塾「隠岐國学習センター」を設立し、必要に応じてスカイプやユーストリームなども利用し、地理的ハンディキャップを克服しながら、学力向上を実現したのです。

教育・地域の魅力化・多様化を実現することで、持続発展可能な社会を目指すこと。我が校の目指す方向と重なります。
さらに課題解決型キャリア教育の経験を進路指導に活かすための手法についても大変参考になりました。
ただ留意しないといけないのは、隠岐島前は隠岐島前であるということ。隠岐島前だからできたこと、隠岐島前にしかできないことがあると思うのです。
様々な取組を参考にさせて頂きながら、矢掛”で”しかできない、矢掛”に”しかできない実践を積み重ねていきたいと思います。

矢掛高校は、【地域を支え 地域に支えられる高校】でありたいと考えています。2006年に改正された教育基本法には「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」の規定が新設されました。「地域を支え 地域に支えられる学校」こそが、これを具現化するものです。過疎化・少子化が進む中山間部では、高校生は戦力です。地域に積極的に進出することで、地域が活性化するとともに高校生自身もキャリアを身につけ、自らの進路実現に活かします。そのような「Win-Winの関係」を構築していくことが、地域のためにも、地域を支える人材を育てるためにも最重要であると考えています。
中国地方は、中山間地域の居住人口が全体の二割以上を占めますが、人口減少を理由に各種施設が集約されてサービス水準が低下すれば、一層の人口流出が進みかねません。特に中山村地域にとって欠かせないインフラは、交通・医療・教育であると考えています。学校の持続発展が地域の持続発展を担保するのです。そのためにも、地域に信頼され、期待される開かれた学校づくりを一層進めていかなければなりません。
藤岡慎二 (株)GGC代表取締役。1975年生まれ。
島根県立隠岐島前高校魅力化プロジェクト教育ディレクター。全国の教育機関で講義を行い、教育のシステム開発にも参画。行政と恊働して教育を通じた地域活性化にも取り組んでいる。 |
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10月15日、「学力向上に向けて」をテーマに教職員研修を実施しました。
最初に、保護者土ゼミ講演ビデオを視聴し、大学入試の現状について共通理解を図りました。

続いて、学力向上についての取組の例として国語科から発表がありました。

その後、5つのグループに分かれてワークショップ・情報交換を行いました。
- 疑問に思っていること・悩んでいること・困っていること
- 工夫していること
について焦点化し、教科・年代を超えて協議しました。

重点目標「学力向上への組織的取組の継続」に向けて、チーム力向上と個々のスキルアップを図っていきます。そして「授業改善」から「学力向上」につなげます。
この研修を受けて、今週から本年度第2期の授業研究期間に入り、授業公開と研究協議を行います。今回数学科と英語科については、他校から指導助言者を迎えることにしています。
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第39回 矢掛宿場まつり大名行列が、11月9日(日)に開催されます。

矢掛は江戸時代、山陽道の宿場町として栄え、本陣・脇本陣をはじめとする宿場集落を形成していました。現在でも当時の町並みを色濃く残しており、全国で唯一、本陣と脇本陣の両方が国指定重要文化財として現存しています。
毎年11月第二日曜日、その矢掛の町並みを舞台に、大名行列を再現されます。約80名で編成された往時の姿そのままの絢爛豪華な大名行列が、街道を練り歩き、人々を江戸時代へとタイムスリップさせてくれます。
その矢掛で大名行列が始まったのは1976年の豪雨災害がきっかけでした。矢掛中心部の大半が床上浸水するという甚大な被害を受け、その復興の足がかりとして同年11月に「矢掛の商工まつり」として大名行列がスタートしました。
現在の大名行列は地元の商工会・観光協会を主体に企画運営され、行列参加者は商工会青年部・県立矢掛高校生徒・町役場やJAの職員など多彩なメンバーで構成されています。また、それらに所属する外国人も参加して、矢掛町総力結集の協力態勢です。宿場まつりは今年で第39回を迎え、大名行列のほかに飛脚駅伝、井原早雲太鼓、お茶席、ふるさと物産市などで賑わい、江戸の風情を楽しむ約3万人もの人で溢れます。

矢掛高校は、学校をあげて宿場まつりを応援します。大名行列への参加はもちろん、矢掛高校ブースを商店街に設営し、本部放送係、「福祉面」の販売、お茶席などを行います。金曜日には12年生全員で、町内を清掃したり、まつり終了後には、生徒会が矢掛中学校と協力してゴミひろいをしたりします。
矢掛高校は、地域と共に歩む開かれた学校づくりをめざしています。「地域を支え、地域に支えられる学校」として、様々な活動を行っています。社会人になったときに「地域を支える人材」となるような人材育成をすることが本校の使命だと考えているからです。
大名行列ちらし表
大名行列ちらしうら
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12月20日(土)やかげ文化センターにおいて、【やかげ学発表会】を開催します。例年多くの方に見に来ていただいています。
今年は、とうとう観光バスまで来ていただけることになりました。玉島商工会議所が行う産業観光バスツアーの企画です。

募集パンフレットはこちらです。
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日本新聞協会が、新聞配達に関するエッセーコンテストの受賞者と受賞作品を発表しました。大学生・社会人部門の最優秀賞は、元衆院議員・元出雲市長、岩國哲人さんの「おばあさんの新聞」でした。
10月15日の朝日新聞『天声人語』が取り上げています。朝から少しうるっとする内容でした。
元島根県出雲市長で衆院議員を務めた岩國哲人さんは、早くに父が亡くなり、家には新聞を購読する余裕がなくなりました。好きなのでなんとか読み続けたい。少年は新聞配達を志願します。配った先の家を後で訪問し、読ませてもらおうと考えたのだそうです。小学5年の時から毎朝40軒に配りました。読み終わった新聞を見せてくれるおじいさんがいました。その死後も、残されたおばあさんが読ませてくれました。中3の時、彼女も亡くなり、葬儀に出て実は彼女は字が読めなかったと知ります。「てっちゃん」が毎日来るのがうれしくてとり続けていたのだ、と。涙が止まらなくなった……という内容です。
高校での道徳教育の必要性が求められている今日、ぜひ生徒にも話したいと思いました。
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12日(日) 矢掛世代交流シンポジウム を備中矢掛宿の街並みをよくする会と矢掛高校の共催で開催しました。
矢掛の街並みについて、矢掛の未来についてさまざまの立場から話し合おうという会です。
東京大学大月敏雄先生の基調提案に続き各団体から取組を発表しました。提案者は、次の5団体です。
備中矢掛宿の街並みをよくする会
からだ喜ぶ会
矢掛高校
矢掛町
いかさ田舎カレッジ

20代、30代の世代をどれだけ巻き込んでいくかが課題です。
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10月10日、美星中学校統合50周年記念行事が行われました。古賀稔彦先生をお呼びして、記念講演会です。お邪魔させていただきました。

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10月5日(日)に野球部が米子工業高校と米子東高校グラウンドにて練習試合を行いました。
3 ― 0 勝利 詳細はこちらから

県大会も間近。今シーズン最後の大会もご声援よろしくお願いいたします。
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矢掛町の町おこしグループ「やれぼう伝承の会」があります。矢掛駅うらの「のらぎや」で黒米うどんを販売したり、得々市で地産地消の商品を販売したりされています。黒米うどんには矢掛町内の水田で栽培される古代米の黒米が使われています。
「やれぼう伝承の会」の機関誌『つうしん』がこの10月で100号を迎えました。おめでとうございます。矢掛高校生が商品化し販売した、「やかっぴ-かき氷」を紹介していただきました。ありがとうございます。


やれぼう伝承の会機関誌『つうしん』①
やれぼう伝承の会機関誌『つうしん』②
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グローバルな教育をすすめている矢掛高校です。

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みなさんもみられましたか?矢掛高校からの月です。
Have you seen the lacking moon today? We can see the moon from Yakage SHS.

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矢高算額其の弐を生徒に出題して解答を待っています。10枚ぐらい集まったかな。
この算額は中学校3年の教科書(啓林館)の裏表紙に載っているものです。Math -modelingの素材として興味深いものです。

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10月5日(日)読売新聞岡山地域版に、「もっと知ろうESD」という特集があり、その第1回に矢掛高校が紹介されました。
「全国高校生ESDシンポジウム」でも紹介しましたように、「環境を保護するためには、その地域社会をどのように守るべきかを考える必要がある。」というのが矢掛高校ESDがたどり着いているコンセプトです。

記事はこちらです。
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5日、環境省後援全国高校生ESDシンポジウムが岡山国際交流センターで開かれました。
本校生徒会が、矢掛高校のESDについて発表しました。ここではその一部を抜粋して紹介します。

「環境学習」と「地域連携」の二つの特徴的な活動をもとに、矢掛高校は2008年から「ユネスコスクール」にも加盟しました。ユネスコスクールに加盟してからは、他のユネスコスクールとの情報交換や交流活動の機会も増え、他校から刺激を受けたり、他校の良い取り組みを参考にさせてもらったりすることも増えました。
今まさに、私たちの友人たちは、一か月後に迫った「ユネスコESD世界会議」の準備を他校と連携しながらやっており、今日も多くの生徒が準備の最終打ち合わせに行っています。
私たちがこうした学習活動を通して、「持続可能な未来」をどうやって作ろうとしているのかということについて、簡単に説明していきたいと思います。

まずは、「人間と自然」の持続可能性についてです。
田舎町の私たちの地域には沢山の「自然」がありますが、しかしそれを放っておくとたちまち草はボウボウに伸び、田畑は荒れ放題になります。適度に「自然」を整備したり、保護したりしながら、バランスよく環境を整えていかなければなりません。そこで私たちは町の農家の方に協力してもらい、その「自然」との適度な関わり方を教えてもらっています。干し柿農家で柿の手入れの仕方を教えてもらったり、稲刈りの体験をさせてもらったりしています。子どもたちと一緒に魚とりをしながら、「自然」との付き合い方を体験することもあります。また、矢掛高校には絶滅危惧種の「スイゲンゼニタナゴ」も生息しており、これを保護・繁殖させるのも「人間と自然」の持続可能性を考えるよい機会になっています。

二番目に考えるのは「人間と社会」に関する持続可能性です。「自然」を切り拓いて「社会」を作ってきた私たちは、その「社会」の問題も解決していかなければならないと思います。毎年夏に瀬戸内海の白石島というところで私たちは環境学習合宿をしているのですが、そこの海岸を清掃してみると「海外」からの漂着ゴミが山のように集まり、こんなところにも外国との接点があるのかと驚きます。「グローバル社会」の影響がこんなところにも見えてきます。またエネルギー問題を考えるために発電所などを見学してみると、私たちの暮らしがどんなに莫大な「エネルギー」を消費しているのかということに、改めて気づかされます。また、そうした大量消費・大量廃棄の「社会」に対して、私たちは何をしていけばいいのかということを考えることも大切です。私たち生徒会が特に進めているのは、「ペットボトル」やその「キャップ」の分別回収とそのリサイクルです。小さなことからコツコツとやっていき、「社会」に貢献できれば良いと思っています。

そして、「自然」や「社会」の中で暮らす「人間」同士のつながりというものも大切です。
先ほどお話しした「やかげ学」では、様々な世代の方と交流しながら、地域の知恵や技術を教えてもらえる機会もあります。矢掛町のいろいろな地域イベントに参加することで、日ごろ知り合うことができないような人々から刺激をもらうこともあります。

また、ユネスコスクールを通じて、国内はもとより海外の高校生と交流できることは、同世代の人たちの考えがいろいろ分かってとても勉強になります。
「自然」、「社会」、「人間」がうまく調和しながら、私たちは「持続可能な未来」を作っていかなければなりませんが、高校生の今、私たちにできることが何なのかを考えて実践していくことが、私たち生徒会の活動の大きな課題でもあります。
Earthrise17
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発達障害とともに生きておられる、南雲先生の講演を聴きに、本校1、2年生がやかげ文化センターに行きました。

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10月3日 人権教育研修会として「心の健康づくり」研修会を開催します。テーマは「困難に直面しても、自分らしく生きるために・・・。」
講師は南雲明彦先生です。先生は、自身がディスレクシアであることをカミングアウトされ、講演を続けておられます。
演題は 「ボク、学習障害と生きています。~共に向き合い、希望で生きる」
今回の講演は矢掛町健康管理センターの御協力を得て実現しました。また、矢掛中学・矢掛高校の生徒が同じ会場で同じ講演を聴くという新しい試みでもあります。

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10月2日時点で、矢掛観光大使やかっぴーが、ゆるキャラグランプリ途中経過96位となりました。
100位の壁を突破しました。(なお、ご当地ゆるキャラの中では77位と健闘しています。)
100位以内なら、11月1~3日「ゆるキャラ®グランプリ 2014 in あいち セントレア」の決選投票に出場できるのです。
矢掛高校の生徒たちも、実際に自分が投票したり、広報ちらしを配布したりと積極的に協力しています。
投票は10月20日までです。引き続き応援よろしくお願いいたします。
投票は、こちらから。(投票ID登録が必要です)

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だいぶ前の記事になりますが。。。
去る7月25日、前任のALTのレベッカ先生の最終日でした。
惜しむ矢高生が多くいたことは彼女に感銘を与えたことでしょう。
現在はオーストラリアでご活躍のことと思いますが、幸多からんことを。
Thank you very much for all your kindness, Rebecca!
We hope you will do well in your future, full of happiness.

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10月1日、中学校の進路担当の先生方を対象とした学校説明会を開催しました。異色の説明会にいたしました。
同じ中山間地域で子どもを育てていく立場の者として、同志として、今後どんな風にして生徒を育て、地域全体を維持・活性化させていくか。
このようなコンセプトです。
単に本校の現状や入試についての説明にとどまらず、矢掛高校が何を目指しているのかという、フィロソフィの部分を前面に出させていただきました。

矢掛高校が地域を支え、地域に支えられる学校であることを理解していただけたものと強く信じています。このような活動には、校種間連携が欠かせません。
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秋の交通安全県民運動が9月21日~30日までの10日間県下一斉に展開されました。矢掛町では、矢掛中学校から矢掛高校までの道を自転車マナーロードに指定し、交通ルールの遵守と交通マナーの向上を目指しています。

30日には、7時30分~8時30分の間、矢掛町・矢掛町教育委員会・井原警察署・交通安全協会・中学校・高校の職員やボランティアがマナーロード内の交差点等に立ち、一斉指導「サイクルマナーアップ運動」を行いました。

やかっぴ~も協力しました。
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