Daily Archive: 2015年3月2日

3月
02

感動の卒業式

卒業証書授与式が晴天のもと、盛大に行われました。

Our gradution ceremony was held on March 2 very gloriously.  It was also sunny.

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送辞と答辞もびしっときまっていました。特に答辞は原稿をみず、真正面を向いての堂々たる姿に感動しました。

 Both sending speech and answering speech were so great.  Above all, we were very impressed with the attitude of the student who made an answering speech.  Because he was standing straight with no script.  
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 蛍の光、校歌を高らかに歌い、感動のうちに終了。その後は各HRで最後のHRを行いました。

 We sang ”Hotaru- n0-Hikari” and School Song very loudly and were very touched.  After the ceremony, each HR teacher made a great speech and performance. 
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卒業生の美しい涙と、晴れやかな表情が印象的な、素敵な1日でした。

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3月
02

平成26年度卒業証書授与式 式辞

式  辞

 高妻山の木々や小田川のせせらぎにも春の息吹を感じられるようになって参りました。早春の気配満ちゆく今日の佳き日に、岡山県教育委員会をはじめ、多数のご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十六年度岡山県立矢掛高等学校卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員・生徒一同、誠に光栄であり、心から感謝申し上げる次第であります。

131名の卒業生諸君、ご卒業おめでとうございます。これまで諸君が尽くしてきた努力と研鑽とを心から讃えます。また、保護者の皆様のこれまでの子育てのご苦労は多々あったのではないかと拝察いたします。本校の教育に対しましてご理解と温かいご支援を頂きましたことに対しまして、心より感謝申し上げます。卒業生諸君。人間は一人では生きていくことはできません。周囲の方々のお陰で、これまで成長することができたのです。この人生の節目に当たり、お世話になった方々へ素直に感謝の気持ちを伝えてもらいたいと思います。

卒業生諸君は、至誠力行の校訓のもと、この学舎で三年間学業を軸に全力で走り抜き、充実した高校生活を送ってきました。特に本年度は、ユネスコスクール世界大会が岡山市で開催されました。開催までの企画・準備・運営の中枢として活躍し大会を大成功に導きました。また矢掛町町政60周年に当たる年でもあり様々な行事が催されましたが、どの会場にも矢掛高校生が地域の戦力として活動している姿が見られました。また、そのような年に軟式野球部が初の全国選手権大会に出場できたことも大きく花を添えることになりました。本校の歴史に新たな光を点し、更なる飛躍の第一歩を踏み出してくれたことを誇りに思います。

さて、グローバル化や情報化の進展、少子高齢化などの社会の急激な変化は、様々な形で我が国のあらゆる側面に影響を及ぼし、将来の予測が困難な時代となっています。戦争やテロリズムの恐怖が世界を支配しようとしています。これからの社会を担い、未知の時代を切り拓いていくために、主体的に判断して行動することで、よりよく問題を解決する資質や能力が一層重要になってきます。それがESD、持続発展のための教育なのです。岡山市で開催されたユネスコスクール世界大会高校生フォーラムには、新しい ESD 世代の代表として世界 32 ヶ国から高校生が集まり、共同宣言をまとめました。フォーラムのキーワードは、”education”。各国の高校生が持続性を促進するために最重要なものとして教育を挙げてあげていたのです。問題を解決するために必要なものは教育です。特に、発展途上国において、教育を受ける権利を行使できないことが、持続発展を阻害していると熱く語っていました。その2014年のノーベル平和賞に女子教育の権利を訴えるマララ・ユフスザイと児童労働の撲滅をめざすカイラシュ・サティアルティが選ばれたことは、大変象徴的な出来事でした。2人の立ち位置・主張こそESDの本質なのです。2人の受賞記念スピーチでは、教育の意義が熱く語られていました。

このような時代だからこそ、一人一人の価値観や人生観が重要な意味を持つのです。明確でぶれない価値観や人生観を持っていれば、自分とは全く違った考え方を持つ人々とも、対等の立場で接することができます。そのためには、「自らが問題意識をもつ」ということが極めて重要な出発点となります。問題意識がなければ、課題を解決するための行動は、決して生まれてきません。社会を支えていくためのエネルギーの根源は、全て自らの問題意識から出た「思い」のなかに存在しているのです。

終戦直後の困難な時期に、わが国の首相になった芦田均は、焼け野原の中で「将来はどうなるのだろうか」と思い悩む若者たちを諭して、こう言いました。「『どうなるだろうか』と他人に問いかけるのではなく、『われわれ自身の手によって運命を開拓するほかに道はない』」と。輝く未来は、あなたの手の中にあります。あなたには、持って生まれた力があります。心豊かに、個性を発揮し、自信を持って自分の選んだ道を突き進んでください。自分の夢、自分の目標が形になることを心から念願しています。

おわりになりましたが、本校並びに生徒のためにお力添えを賜りましたご来賓の皆様、地域の皆様、保護者の皆様 本校の教育活動に、深いご理解と厚いご支援を賜り、誠にありがとうございました。衷心よりお礼を申し上げます。

ベートーベン第九交響曲よりシラーの詩の一節を餞に贈ります。

兄弟達よ 汝等の道を走れ 勝利に赴く勇士のように喜ばしく

Laufet,  Brüder,  eure Bahn,  freudig,  wie ein Held zum Siegen.

卒業おめでとう  卒業生の皆さんの前途に、幸多からんことを祈念して式辞といたします。

 平成二十七年三月二日

 岡山県立矢掛高等学校  校長 川上 公一

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