Daily Archive: 2023年8月17日

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令和5年度矢掛高等学校同窓会会報より 前編

さて、本年度5月16日(火)に東京都千代田区丸の内におきまして、矢掛高等学校関東支部同窓会が数年ぶりに開催され、私も参加させていただきました。支部長の石井祥一郎様をはじめ関東にお住いの方々との久しぶりの交流は大変楽しく、心温まる機会でありました。その会の中で、ある昭和42年卒の方から、「私にはもうこのアルバムは必要ないので、学校に寄贈します。」と当時の卒業アルバムをいただきました。学校に帰り、アルバムの内容を拝見してビックリ!何とA組からG組まで。しかも各クラス50名ずつ。つまり生徒数は1,000名を超えていたのです。現在本校の生徒数は300名程度。つまり生徒数が多い頃の約3分の1に減少しているという状況に改めて気が付かされた瞬間でした。

当時のアルバム写真からは当時の高校生たちのあふれんばかりの若々しい、溌溂としたエネルギーが伝わってきました。「当時は中学生も、この地に育った者は矢掛高校に進学するのが当たり前でした。他の選択肢は全く考えなかった。」と、ある卒業生の方もおっしゃっておられました。当時は矢掛町など岡山県の中山間地域にも人が多く、高校入試は小学区制で、交通手段も限られていましたから、地元で育った中学生の大多数が矢掛高校に進学しており、他の高校に行くという発想そのものがなかったと思われます。

同窓会関東支部長の石井祥一郎様をはじめ、この同窓会に集われた諸先輩方の、颯爽としたお姿に、深い敬意と感謝の念を抱いた同窓会でした。

同じく6月4日(日)には、総社市国民宿舎サンロード吉備路におきまして、倉敷たかつま会総会が開催されました。もちろん私も参加させていただき、会長の土師眞一様をはじめ、主に倉敷市そして矢掛町にお住まいの方々との総会、懇親会は本当に和気あいあいとした雰囲気の会となりました。それにしても皆様本当に明るくお元気でした。懇親会ではクイズあり、カラオケあり。私も名曲「いつでも夢を」を事務局長の村上津詞子様とデュエットで熱唱。楽しい時を過ごさせていただきました。どんなに感謝しても足りないくらいの元気の素をいただいた次第です。

本校の長い歴史において、この10年間は、大きな変動の期間となっていることに気づかされます。現在、社会を取り巻く情勢は激しい勢いで様変わりし、教育に対する改革も急務の課題となり、長期的な展望に立ったうえでの魅力ある学校づくり、地域との連携に基づく開かれた学校づくりが求められています。県内において岡山市、倉敷市以外の地域では、少子化の影響が顕著なものとなり、多くの高等学校が定員割れの状況となっております。本校も県から新たな研究指定を受け、『高校と地域で創る未来の学びプロジェクト事業』に取り組んでおりますが、「学校の魅力化」のための取組とともに「確固とした地域連携の組織づくり」にも重点を置いた実践の過程で、矢掛町及び地域の方々による全面的な御支援と御協力のもと、本当に多くの収穫がありました。

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