Daily Archive: 2023年8月18日

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令和5年度矢掛高等学校同窓会会報より 後編

特に大きな収穫となったのは地域の方々と学校との間で「小中高12年間の中で学校と地域とが連携して、この地域で育った子どもたちを、自立し、社会貢献できる若者に育てる」、「矢掛高等学校が地域にとって必要不可欠な、地域活性化の一翼を担う存在である」という共通認識が皆で共有できたことであると考えます。今まで以上に地域及び各種関係機関との連携を深化させ、矢掛高等学校が、地域活性化の一翼を担える、地域になくてはならない存在へと更なる成長を遂げるべく、教職員、生徒、保護者の皆様、同窓会の皆様、地域の方々と共に鋭意邁進して行きたいと思います。

ここで改めて本校の今後の方向性や在るべき姿について考えてみますと、全国、そして全県的な少子化の流れの中で、特に本校の位置する県南西地区は、その傾向が顕著であり、その流れの中ではどのように努力しても、生徒数の減少はある程度仕方がないものであると感じています。そのこと自体は、怖くはありません。それよりも矢掛高等学校という、120年以上に渡って矢掛町を中心とした地域に位置する、いわば人材育成のための公的教育機関が地域の活性化に寄与し、地域に必要とされる存在であり続けることが本校のアイデンティティ、つまり存在意義であると考えます。ですから、この公的教育機関の存在意義の重要性が生徒、保護者、同窓生、そして地域の方々に正しく認識されなくなることを私自身、校長として、同窓生として、そして矢掛町民として強く懸念しております。

本校の存在意義を深く考察してみますと、120年を超える歴史の中で、常に多くの若者の夢を育み、その溌溂とした若い力によって、地域に勇気と誇り、そして活力を与え続けてきた本校の軌跡が改めて見渡されます。長い間、この地にあって当たり前であった存在、公的な教育機関である矢掛高等学校のこれからの存在意義を、今まで以上に堅固に、そして魅力的に紡いで行けたらと強く決意する今日この頃です。

同窓会の皆様には、今後ともあたたかい御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

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