3月
11

3.11

4回目の3.11を迎えました。改めて、大震災によってお亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表します。
愛する家族を失い、友を失い、被災した皆さんの癒えることのない悲しみと厳しい生活環境の下でのご苦労に、一日も早い復興を願います。震災で得た経験と教訓を次世代に継承し、災害に強いまちづくりの実現のために微力ながら取り組んでいきたいと思います。

3.11を迎えるたびに、気仙沼市立階上(はしかみ)中学校梶原裕太さん卒業式答辞を読み返し、震災の記憶を忘却しないよう心に刻んでいます。

天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。辛くて悔しくてたまりません。時計の針は、十四時四十六分を指したままです。でも、時は確実に流れています。
生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。
命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です。わたくしたちは今、それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。

 

矢掛町では、旧矢掛商業高校の跡地を災害時のボランティア活動を調整する拠点などとして活用する一般社団法人「バート・インターナショナル」へ貸し付ける協定を3月6日に結びました。

鉄筋コンクリート3階の旧校舎2棟を改装し、国内各地の登録ボランティアを被災地に派遣する指示拠点とするほか、被災者も受け入れる計画です。平時は自治体や企業などの防災リーダー養成研修を行います。

本校学校評議員 繁森良二氏のfacebookから一部引用させていただきます。

バート・インターナショナルの「BERT」は「Bikers Emergency Rescue Team」の略です。代表の片山敬済(たかずみ)さんは、1977年には東洋人初のオートバイ世界選手権でチャンピオンになられた方です。その片山さんが、これまでに築いてきた人脈を活かして、災害緊急支援の拠点を矢掛町に置こうとしています。きっかけは「東日本大震災」にあったようですが、道路が寸断され、自動車では入れないた地域に、いち早くオートバイで駆けつけ、医師、看護士、医薬品、日用必需品を運び、情報を伝達し、多くの命を救う大活躍をしたそうです。「BERT」を立ち上げた後も、AMDAと協定し、先年のインドネシア・ミンダナオ島の洪水災害地へも一緒に駆けつけたということです。片山さんは、「バイク人生で培ってきた経験、人脈、共感者を活かして、人の命を救う仕事を残したい」と全国初の民間防災拠点を安心、安全な矢掛に作ろうと、熱心に働きかけ、実現に漕ぎ着けたということです。「災害訓練」「防災教育」「商品開発」などのメッカになれば、矢掛町にとっても活性化の大きな力になるものと思われます。

矢掛高校にも協働の依頼を頂いており、前向きに検討したいと考えています。

 

 

 

 

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3月
10

日中でも雪

今日は、朝から粉雪が舞う1日。特に昼間は吹雪でした。

 Today it was snowy, and in particular it was windy and snowy like a blizard in the afternoon. 

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 高校入試シーズンまもなくです。天気になるといいな。

  A lot of junior high students will come to take an entrance exam to SHS.  We hope it will be sunny.

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3月
10

1年環境CQ発表会

3月9日1年環境CQ発表会が始まりました。

「環境CQ」とは、本校の総合的な学習の時間の名称です。従来からあった「進路学習」に特化して行う「CQ(キャリア・クエスト)」にプラスした形で、「環境」に対する意識や「ESD」に関する理念なども組み込みながら、「持続可能な社会の形成者としての進路選択・進路学習」を進めていこうという試みです。自分自身の「夢」や「願望」を考えるのと同時に、その自分自身を支えてくれている社会に対する貢献の在り方も、それぞれの将来の中に接近させながら考えさせる。そういう目論見を持たせて、3年間のカリキュラムを構成しています。

一年間のまとめを兼ねた発表会を実施しました。なかなか、顔を上げて発表できない。的確な質問がでない。先生方の鋭い突っ込みにたじたじになる。多くの課題を抱えつつも、この一年間の成果が見えるような発表会でした。着実な成長を期待しています。今年より来年。来年より再来年。

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3月
09

環境CQ発表会①

 1年探究コースメンバーが発表を行いました。環境CQというのは本校の総合学習の通称です。

 The 1st grade students of academic course did presentations.  We call integrated studies Environmental Career Quest.

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3月
09

みんなで勝ち取った英検合格

先日、英語検定の合格発表があり、多くの生徒が合格しました。

 The other day a lot of students passed Eiken tests.

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さらに上の級を目指してがんばっていく雰囲気です。

 Everybody has more motivation to take higher grade test.

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3月
09

地域ぐるみESD

【環境自治体白書2014-2015年版】が出版されました。テーマは、 ―住民力・地域力を活かした持続可能な自治体づくり- です。

この中に【特別取材】として『岡山県矢掛町:矢掛高校を中心とした地域ぐるみESD』 を取り上げていただきました。15ページも割いていただきます。中口毅博先生に何度も取材に来ていただきました。「”地域に支えられる学校”から”地域を支える学校へ”」という副題で矢掛高校のESDや役場との関係などを中心に書かれています。

この白書は,一般書店やネットショップからも購入できますので、よかったら読んでみてください。

環境自治体白書2014-2015年版―住民力・地域力を活かした持続可能な自治体づくり

中口 毅博 (著), 環境自治体会議環境政策研究所 (著)単行本(ソフトカバー): 166ページ
出版社: 生活社 (2015/2/10)
ISBN-10: 4902651351
ISBN-13: 978-4902651355

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3月
08

練習試合の結果

3月8日(土)に野球部が玉島高校と美星球場にて練習試合を行いました。

 

 

    1 ― 3 敗戦   詳しくはこちらから

 

 新シーズンの初戦は守備の乱れから逆転負けを喫してしまいました。今シーズンもご声援よろしくお願いいたします。

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3月
06

第1回 YAKOアワード

新企画「YAKOアワード」コンペディションを3月6日開催しました。ご参加ありがとうございました。

-案内文書から-

矢掛高校では現在、一人ひとりの興味や関心、コースや科の特性に応じて、様々な個性的な活動や取り組みが展開されています。しかし実際には、自分の知らない矢高生の取り組みはまだまだあるぞ。それが正直なところではないでしょうか?
この「YAKOアワード」は、そんな矢高生の皆さんの意見や要望の中から生まれてきた企画です。いろいろとある矢高での活動を、皆さんの前で発表し、それぞれが頑張っている内容を、全生徒&教員でシェアしていく。へぇ~あんなことやってたの!? そんな活動があったんだ!?
いろいろな活動を多くの人が知ることで、また新たなアイディアも生まれてくるかもしれません。

-プログラム-

1 全国大会出場

キーワード  ・軟式野球部 ・矢掛駅写真コーナー ・やさしい監督

 

2 分ければ資源

キーワード  ・生徒会・エコキャップ ・ペットボトル

 
3 得得市青空科学教室

キーワード  ・理系だけじゃないサイエンス部 ・井原線 ・10年後の矢高生

 

4 やかげ学

キーワード  ・教育 ・少子化 ・学校

 
5 地域観光企画

キーワード  ・観光甲子園 ・赤澤さん ・矢高生がガイドするツアー

 

6 YKG60

キーワード  ・小・中・高校の連携 ・井辻さん ・自分たちの想いを町づくりに

 

7 山ノ上の干し柿まつり

キーワード  ・山ノ上 ・元気な高齢者 ・雲の上カフェ

 
8 アスパラパスタ

キーワード  ・商品開発 ・地域ビジネス科 ・毎年一品

 
9 ちゃちゃ麺

キーワード  ・2年越し ・矢掛ブランド ・文化祭

 

10 岡山まちの夢コンテスト

キーワード  ・歴史 ・観光 ・地域活性化

 
11 世界人権フェスティバル

キーワード  ・国際交流 ・個人参加 ・来年に向けて

 
12 ユネスコスクール世界大会高校生フォーラム

キーワード  ・SNS ・つながる ・持続可能性

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3月
06

第1回YAKOアワード開催!

本日、標記の会が開催され、地域の方々も来られる中、すばらしい発表が続きました。

 Today the first YAKO Award competition was held in the afternoon with a lot of living people in Yakage area.

   We could listen to a lot of splendid presentations in Yakage Senior High students.

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審査員は参加者全員。みんなでつくるYAKOアワードでした。

 All the participants did juges, and everybody took part in this competition actively.

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3月
05

雲の上カフェ反省会

2月28日、山の上干し柿祭で矢掛高校と矢掛中学校の生徒で運営した『雲の上カフェ』の反省会がありました。かつて大学生が始めた活動を高校生が引き継ぎ、さらに中学生も参加するという、矢掛が目指す「教育の持続発展」そのもののような活動です。

今年度、山の上干し柿祭の前日は、やかげ学発表会でした。産業観光の一環として観光バスツアーが設定され、各地からお越しいただきました。午前中は、やかげ学発表会、伝統的な料亭での昼食、そして山の上へ。「高校生が案内する私の好きな矢掛」です。

干し柿祭当日は、早朝より驚くほどの人出に。干し柿は午前中には完売です。『雲の上カフェ』も大繁盛でした。高校生がガイドする山の上散策にも多くの方が参加していただきました。

これらの取組の反省と次回に向けての企画の練り上げの会です。大人は見ているだけ。全て高校生の進行で行われます。それぞれ自分の思いを発表し、ファシリテータの生徒がボードにまとめていきます。それを元にフリートーキングを行い、考えを深め、共有化していきます。ディスカッションを通して、新たな課題が浮き上がり、それを解決するためのプランが提出されます。PDCAを踏まえた話し合いが粛々と進んでいきます。大人は見ているだけ。

ボードを見ると、あきらかに「営業戦略会議」です。”シフト” ”コンセプト” ”テイクアウトOKのアピール”なんて言葉がとびかいます。活動を通して学びは深まり身についていくのです。

 

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3月
04

全力プレイ光った球技大会

前日の雨が残る中、女子はバレーボール、男子はサッカーを行いました。

 Although it was rainy yesterday, there were two ball sports in our school ball tournament: volleyball (females), soccer(males).

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全力プレイの連続で、シャッターチャンスが多くありました。

 Lots of great play performances, so I took a lot of pictures, more than 300 hundred.

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 優勝はバレーボールが1A、サッカーは1BC連合軍。1年生の活躍が光りました。

  1A in volleyball section, 1BC in soccer section won the championship.  In particular, 1st grade students did well.

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3月
04

球技大会

本日球技大会です。3年生がいなくなった分、1・2年生ががんばらなくっちゃね。

昨日までの雨も上がり、早春の日差しです。とはいうものの、この気象状況では、杉の花が開き、花粉の大量飛散が予想されます。対応を。

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3月
03

YKG60全開~!

2月28日、やかげこども連合(YKG60)の活動報告会が、本校フォレストで行われました。

 On February 28, the reporting meeting of YKG60 was held at Forest room, Yakage SHS.IMG_4534   IMG_4537 IMG_4545   IMG_4554   

小学生から高校生までが自らのアイデアで活動する姿に心打たれました。熱心な働きかけ、当日報告してくださった井辻さんに感謝しております。

 We were very impressed with children’s own active attitudes and ideas. Thank you for motivating them and reporting, Ms Itsuji.

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 最後に町長や参加したこどもたちからの感想スピーチ を聞き、涙があふれました。

 Finally, the mayor of Yakage town and participants gave us comments, and we burst into tears.

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 昨年5月に始まり、ここまで続いてきたYKG60の活動は、今週金曜日13:00から本校体育館で開催する「第1回YAKOアワード」でも発表、紹介されます。Don’t miss it!!

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3月
03

卒業式の記事

平成26年度岡山県立矢掛高等学校卒業証書授与式の様子を山陽新聞が記事にしてくれました。ありがとうございます。

卒業式に来賓として参列していただいた、本校学校評議員繁森良二さんのコメントです。

きょうは矢掛高校の「卒業証書授与式」に評議員として招かれたので、参列してきました。考えてみれば、自分の卒業式には受験のため上京中で、出席できませんでした。子どもたちの卒業式にも参列した記憶がありません。きょうが初めての体験でした。校長の式辞の最後に、ベートーヴェンの第九の合唱から「兄弟よ、君たちの道を走れ、勝利に向かう勇士のように楽しく!」がひかれたのには、わが意を得ました。卒業生代表の答辞は野球部の選手でしたが、校史初の全国大会出場の思い出を原稿も見ないで熱く語ってくれたのには感動を覚えました。卒業生の未来に栄光あれ!

 

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3月
02

感動の卒業式

卒業証書授与式が晴天のもと、盛大に行われました。

Our gradution ceremony was held on March 2 very gloriously.  It was also sunny.

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送辞と答辞もびしっときまっていました。特に答辞は原稿をみず、真正面を向いての堂々たる姿に感動しました。

 Both sending speech and answering speech were so great.  Above all, we were very impressed with the attitude of the student who made an answering speech.  Because he was standing straight with no script.  
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 蛍の光、校歌を高らかに歌い、感動のうちに終了。その後は各HRで最後のHRを行いました。

 We sang ”Hotaru- n0-Hikari” and School Song very loudly and were very touched.  After the ceremony, each HR teacher made a great speech and performance. 
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卒業生の美しい涙と、晴れやかな表情が印象的な、素敵な1日でした。

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3月
02

平成26年度卒業証書授与式 式辞

式  辞

 高妻山の木々や小田川のせせらぎにも春の息吹を感じられるようになって参りました。早春の気配満ちゆく今日の佳き日に、岡山県教育委員会をはじめ、多数のご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十六年度岡山県立矢掛高等学校卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、本校教職員・生徒一同、誠に光栄であり、心から感謝申し上げる次第であります。

131名の卒業生諸君、ご卒業おめでとうございます。これまで諸君が尽くしてきた努力と研鑽とを心から讃えます。また、保護者の皆様のこれまでの子育てのご苦労は多々あったのではないかと拝察いたします。本校の教育に対しましてご理解と温かいご支援を頂きましたことに対しまして、心より感謝申し上げます。卒業生諸君。人間は一人では生きていくことはできません。周囲の方々のお陰で、これまで成長することができたのです。この人生の節目に当たり、お世話になった方々へ素直に感謝の気持ちを伝えてもらいたいと思います。

卒業生諸君は、至誠力行の校訓のもと、この学舎で三年間学業を軸に全力で走り抜き、充実した高校生活を送ってきました。特に本年度は、ユネスコスクール世界大会が岡山市で開催されました。開催までの企画・準備・運営の中枢として活躍し大会を大成功に導きました。また矢掛町町政60周年に当たる年でもあり様々な行事が催されましたが、どの会場にも矢掛高校生が地域の戦力として活動している姿が見られました。また、そのような年に軟式野球部が初の全国選手権大会に出場できたことも大きく花を添えることになりました。本校の歴史に新たな光を点し、更なる飛躍の第一歩を踏み出してくれたことを誇りに思います。

さて、グローバル化や情報化の進展、少子高齢化などの社会の急激な変化は、様々な形で我が国のあらゆる側面に影響を及ぼし、将来の予測が困難な時代となっています。戦争やテロリズムの恐怖が世界を支配しようとしています。これからの社会を担い、未知の時代を切り拓いていくために、主体的に判断して行動することで、よりよく問題を解決する資質や能力が一層重要になってきます。それがESD、持続発展のための教育なのです。岡山市で開催されたユネスコスクール世界大会高校生フォーラムには、新しい ESD 世代の代表として世界 32 ヶ国から高校生が集まり、共同宣言をまとめました。フォーラムのキーワードは、”education”。各国の高校生が持続性を促進するために最重要なものとして教育を挙げてあげていたのです。問題を解決するために必要なものは教育です。特に、発展途上国において、教育を受ける権利を行使できないことが、持続発展を阻害していると熱く語っていました。その2014年のノーベル平和賞に女子教育の権利を訴えるマララ・ユフスザイと児童労働の撲滅をめざすカイラシュ・サティアルティが選ばれたことは、大変象徴的な出来事でした。2人の立ち位置・主張こそESDの本質なのです。2人の受賞記念スピーチでは、教育の意義が熱く語られていました。

このような時代だからこそ、一人一人の価値観や人生観が重要な意味を持つのです。明確でぶれない価値観や人生観を持っていれば、自分とは全く違った考え方を持つ人々とも、対等の立場で接することができます。そのためには、「自らが問題意識をもつ」ということが極めて重要な出発点となります。問題意識がなければ、課題を解決するための行動は、決して生まれてきません。社会を支えていくためのエネルギーの根源は、全て自らの問題意識から出た「思い」のなかに存在しているのです。

終戦直後の困難な時期に、わが国の首相になった芦田均は、焼け野原の中で「将来はどうなるのだろうか」と思い悩む若者たちを諭して、こう言いました。「『どうなるだろうか』と他人に問いかけるのではなく、『われわれ自身の手によって運命を開拓するほかに道はない』」と。輝く未来は、あなたの手の中にあります。あなたには、持って生まれた力があります。心豊かに、個性を発揮し、自信を持って自分の選んだ道を突き進んでください。自分の夢、自分の目標が形になることを心から念願しています。

おわりになりましたが、本校並びに生徒のためにお力添えを賜りましたご来賓の皆様、地域の皆様、保護者の皆様 本校の教育活動に、深いご理解と厚いご支援を賜り、誠にありがとうございました。衷心よりお礼を申し上げます。

ベートーベン第九交響曲よりシラーの詩の一節を餞に贈ります。

兄弟達よ 汝等の道を走れ 勝利に赴く勇士のように喜ばしく

Laufet,  Brüder,  eure Bahn,  freudig,  wie ein Held zum Siegen.

卒業おめでとう  卒業生の皆さんの前途に、幸多からんことを祈念して式辞といたします。

 平成二十七年三月二日

 岡山県立矢掛高等学校  校長 川上 公一

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3月
01

卒業式まであと1日

3月2日に 矢掛高校の卒業証書授与式が行われます。

生徒会執行部のメンバーを中心に卒業生を送り出す準備も終え、

天気の回復を願うのみ。

晴れろ~~~~~~!!

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平成26年度卒業証書授与式は10:00より行われます。

 

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2月
27

明治記念館開館百周年記念式典

明治記念館開館百周年にあたって

歴史と文化の町矢掛の地に明治35年に創立された岡山県立矢掛高等学校は、前に小田川のせせらぎを聞き、後に高妻山の秀峰を仰ぎつつ、営々と歩みを進めて参りました。校内には歴史と伝統を感じさせる風景が残り、伝統と文化を継承することの大切さを教えてくれています。

中でも、明治記念館は岡山県の近代化遺産として大変貴重なものであります。大正4年2月1日、同窓会・校友会により「明治天皇のご聖徳を記念するため」として、明治記念館が落成ししています。平成27年2月をもって開館百周年を迎えることとなりました。

設計は岡山県工師江川三郎八です。江川三郎八は幕末に会津若松に生まれ、戊辰戦争を生き延びました。1891年福島県技手となり1902年岡山県に転任し、県内の公共建築を次々と手掛けました。現存する建築では、県指定重要文化財となっている真庭市の旧遷喬尋常小学校校舎や、金光学園記念講堂等があります。

明治記念館は木造平屋寄棟造、下見板貼りの上部を漆喰壁で仕上げ、南面入口に切妻屋根の庇を張り出し、東西両面には上げ下げ式の縦長窓を等間隔に並べます。窓の上下には凝った装飾が添えられています。小規模な建物ですが、一連の江川作品に共通する意匠が随所に見られます。

当初、明治記念館は現在の格技場の位置にありましたが、昭和43年に現在の位置に移転されました。一世紀にわたり、数々の変遷を見てきた生き証人であり、矢掛高等学校最古の建築物として今でも歴史を刻み続けています。

明治記念館開館百周年に当たる平成27年に卒業するみなさんに披露し、今後も同窓生として母校の持続発展を見守ってもらえるよう願い、あいさつといたします。

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2月
27

卒業式まであと3日!

ということで、予行と歌唱練習を行いました。

 We did rehearsal of Graduation Ceremony,  and practice of singing School Song and so on.

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卒業式はMarch 2です。

みんなの最高の声が本番聴けるといいな。

 We wish we could hear everyone’s loud and heartwarming singing voice at real Graduation Ceremony.

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2月
27

校誌『高妻』26号 巻頭言

巻頭言    「 ESDの歩みを振り返って ~地域創生のために~」

 

ESDとは、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)の略称である。地球規模の環境破壊や、エネルギー・水等の資源保全が問題化されているなか、人類が現在の生活レベルを維持しつつ、次世代も含む全ての人々により質の高い生活をもたらすことができる状態での開発を目指すことが重要な課題となっている。このため、個人のレベルで地球上の資源の有限性を認識し、自らの考えをもって新しい社会秩序を作り上げていく、地球的な視野をもつ市民を育成するための教育がESDである。

持続可能な開発を進めていくためには、あらゆる主体間で連携を図りながら、教育を推進する必要がある。この教育の範囲は、環境・福祉・平和・開発・ジェンダー・子どもの人権・国際理解・貧困・識字・エイズなど多岐にわたる。
国内では、島しょ部や中山間地域等の過疎化・産業衰退の厳しい環境に置かれている地域でESDの実践が活発である。これらの地域では持続可能性の危機が目前に迫り、ESDへのインセンティブや二ーズが高まっているからである。

中国地方は、中山間地域の居住人口が全体の二割強を占める。かつて中山間部は、里地里山であった。戦後燃料の化石燃料化が完了し、家庭用燃料としての薪・木炭はほぼ姿を消した。また化学肥料の普及、使役家畜の消滅も里山の経済価値を失わせた。こうして経済価値を失った里山は、放置され、松枯れ・竹林化等の植生の変化、有害鳥獣の激増、不法投棄される粗大ゴミや産業廃棄物による汚染にさらされている。

このような里山を保全活用するには、人と自然のかかわりの再生が鍵となるが、過疎化・高齢化の進行等により、これまで里山の維持を担ってきた農家や地域コミュニティだけがその役割を担うことは困難になっている。
一方、都市住民を中心に、NPOや企業等新たな主体による自然とのふれあいや体験、景観の保全等の活動が活発化している。このような新たな担い手、さらに行政や専門家も加えた多様な主体による協働の枠組みのもとに、里山の価値認識と保全活用を進めていくことが中山間地域の創生のために必要になるであろう。環境を保全するためには、地域の生活を守らなければならないのである。

中山間地域において人口減少を理由に各種施設が集約されてサービス水準が低下すれば、人口流出が一層加速し、負のスパイラルが成立する。特に中山間地域にとって欠かせないインフラストラクチャーは、交通・医療・教育であると考える。その意味でも学校の持続発展が地域の持続発展を担保するのである。
我が国では近い将来、持続不可能性が地方都市部をはじめ各所で顕在化すると予想される。中山間地域におけるESDの取組は全国的にも先端の取組となるのである。

平成18年に改正された教育基本法には「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」の規定が新設された。「地域を支え 地域に支えられる学校」こそが、これを具現化する。中山間地域では、高校生は戦力である。地域に積極的に進出することで、地域が活性化するとともに高校生自身もキャリアを身につけ、自らの進路実現に資する。そのような「Win-Winの関係」を構築していくことが、地域を支える人材を育てるために重要であると考える。 [ 校長 川上 公一 ]

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